あらすじ

不夜城、東京の一区画。来たる「東京万博」開催にむけて都市全体が「大規模区画整理計画」の波にゆっくりと流される中、とある会員制ナイトクラブにて厳重に拘束されたホステスが変死する怪事件が発生した。ホステスの死因は、新種薬物の過剰摂取。
現場には容疑者と思われる無名俳優が大量の注射器、そして謎のマークが描かれたトランプと共に無言で佇んでいたが、注射器からは彼の指紋は検出されなかった。
小さな新聞会社に勤める、弱気でドジな眼鏡姿の青年記者・新開龍司(しんかい りゅうじ)もまた、 上司の女性記者・斎藤莉子(さいとう りこ)と共にその不可解な事件を追っていた。
しかし新開にはもう一つの「顔」がある。

新開龍司【偽名】の正体は、公安警察特殊部隊「霧組」のリーダー、コードネーム『ゼロ』…
この国を脅威から護る、エージェントだ。
新開たちが取材に乗り出した同時刻、街中の電子ディスプレイが一斉にジャックされ画面には犯行現場に遺されたカードに描かれていた謎のマークが映し出される。
次の瞬間、画面に現れた不気味な仮面の人間は、自らを「スペードロスト」の『ジョーカー』と名乗りこう告げた。「東京万博ノ開催ヲ中止セヨ、『裁キ』ノ刻ハ近イ」 「表」と「裏」の顔を行き来せよ!真実は曝(あば)かれる、霧の中より。